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車の水温警告灯が点いたら?オーバーヒートで気をつけたいこと

車を運転していて、

「赤い水温の警告灯が点いた」

「エンジンのあたりから煙のようなものが出た」

「車を降りたら、いつもと違う甘いようなにおいがする」

そんな変化に気づいたら、不安になると思います。

お客様からは、

「オーバーヒートしました」

ではなく、

  • 「赤いランプが点いた」
  • 「エンジンから煙が出た」
  • 「変なにおいがする」

という言葉でご相談をいただくことがあります。

こうした症状の中には、エンジンを冷やすための冷却系統に異常が起きている場合があります。

赤い水温警告灯が点灯するなど、明らかな異常がある場合は、

「まだ走れるから大丈夫」

と判断して無理に走行を続けないことが大切です。

周囲の安全を確認し、安全な場所に停車してください。

また、原因をご自身で確認しようとして、熱くなっている状態でラジエーターキャップなどを開けるのは危険です。

今回は、真野自動車整備で実際に経験している事例をもとに、オーバーヒートが疑われるときに知っておいていただきたいことをご紹介します。

オーバーヒートって、どんな状態?

車のエンジンは、動いていると熱を持ちます。

その熱を適切な状態に保つために、冷却水を循環させたり、ラジエーターで熱を逃がしたりしています。

ところが、

冷却水が漏れている。

冷却するためのファンが動かない。

ラジエーターが十分に冷やせない。

といった異常が起こると、エンジンを適切に冷やせなくなることがあります。

その結果、エンジンの温度が上がりすぎてしまう状態が、一般に「オーバーヒート」と呼ばれています。

ただし、原因は一つではありません。

真野自動車整備でも、さまざまな原因による冷却不良を経験しています。

お客様は「オーバーヒート」とは言わないことがあります

車に詳しくなければ、

「これはオーバーヒートだ」

と判断するのは難しいと思います。

実際のご相談では、

  • 「水温のHマークが出て、赤いランプが点いた」
  • 「エンジンから煙が出た」
  • 「運転が終わって車を降りたら、甘いようなにおいがした」
  • 「エアコンまで効かなくなった」

といったお話を聞くことがあります。

ここで大切なのは、お客様自身で原因を決めることではありません。

いつ、どんなときに、どんな変化があったのか。

それを整備士へ伝えていただくことが、原因を確認するための手がかりになります。

警告灯については、別の記事「車の警告灯が点いたらどうする?まず確認したいこと」でも詳しくご紹介しています。

「車の警告灯が点いたらどうする?まず確認したいこと」

「エンジンから煙が出た」と感じることもあります

お客様から、

「エンジンから煙が出た」

と連絡をいただくことがあります。

実際には、冷却水が漏れるなどして、煙のように見える蒸気が発生している場合もあります。

ただし、煙のようなものが見えたからといって、必ず冷却水が原因とは限りません。

車に詳しくない方が、

「これは煙なのか、蒸気なのか」

と判断する必要はありません。

「エンジンのあたりから煙のようなものが見えた」

という、そのままの情報を伝えてください。

甘いようなにおいも、手がかりになることがあります

真野自動車整備では、冷却系統の異常を考えるとき、

「焼けたような甘いにおいはしませんでしたか?」

と確認することがあります。

ただし、

甘いにおいがする=オーバーヒート

ということではありません。

においだけで原因を判断するのではなく、警告灯の状態や水漏れの有無など、ほかの情報と合わせて確認していきます。

車の下に水たまりがないか確認することもあります

電話でご相談をいただいたとき、

「車の下に水たまりのようなものはありませんか?」

とお聞きすることがあります。

冷却水が漏れている場合、車の下に液体が落ちていることがあるためです。

ただし、車の下に液体があるからといって、すべてが冷却水とは限りません。

また、確認するために車の下へ潜る必要はありません。

安全な場所から見える範囲で、

「車の下が濡れている」

「水たまりのようなものがある」

ということが分かれば、それも整備士へ伝える情報になります。

熱い状態でラジエーターキャップなどを開けないでください

ここは特に知っておいていただきたいところです。

オーバーヒートが疑われると、

「冷却水が入っているか確認しよう」

と思うかもしれません。

しかし、エンジンが熱くなっている状態でラジエーターキャップなどを開けるのは危険です。

冷却系統が高温になっている状態では、キャップを開けることで熱い冷却水などが噴き出す危険があります。

「冷却水が減っているのか見てみよう」

と思っても、無理にキャップを開けず、整備士など専門知識のある人に任せてください。

また、冷却水が減っていたとしても、

「冷却水を足せば直る」

とは限りません。

なぜ冷却水が減ったのか、その原因を確認することが大切です。

真野自動車整備では、腐食したウォーターパイプから冷却水が漏れていたこともあります

真野自動車整備では、塩害によるサビや腐食の影響を受けた車を確認することがあります。

実際に経験している原因の一つが、ウォーターパイプの腐食による冷却水漏れです。

ウォーターパイプとは、エンジンを冷やすための冷却水が通る部品の一つです。

特に、後ろ側にエンジンがあり、前方のラジエーターまでウォーターパイプが通っている車で、パイプが腐食し、そこから冷却水が漏れていたケースもありました。

ただし、

佐渡で乗っている車だから、必ずウォーターパイプが腐食する

ということではありません。

車種や年数、車の状態などによっても異なります。

オーバーヒートの原因は一つではありません

真野自動車整備で経験した冷却不良には、ほかにもさまざまな原因があります。

例えば、ラジエーターとエアコンのコンデンサーを冷却するファンモーターが一つの車で、そのファンモーターが故障し、十分に冷却できなくなったケースがありました。

ラジエーターの上側に使われている樹脂製の部分にひびが入り、そこから冷却水が漏れていたこともあります。

ウォーターポンプから冷却水が漏れていたケースもあります。

また、農業で使われ、あぜ道を走ることの多い車では、ラジエーターの細かな部分に草の種子のようなものが詰まり、十分に冷却できなくなっていたこともありました。

さらに、冷却水の通り道に空気が残った状態、いわゆる「エア抜き」が十分でなかったことが関係していたケースもあります。

その車では、走行しているときは問題がないものの、停車していると水温のHランプが点灯するという症状がありました。

状態を確認してエア抜きを行ったところ、その症状は改善しました。

ただし、これは実際にあった一例です。

「走行すると警告灯が消えるから、そのまま走っても大丈夫」という意味ではありません。

警告灯が一度消えたとしても、それだけで異常の原因がなくなったとは判断できません。

このように、

「オーバーヒートしたから、この部品が悪い」

と一つの原因に決めることはできません。

ここで紹介した部品の名前を、お客様が覚える必要もありません。

同じ水温警告でも、どんなときに点灯したのかという情報が、原因を探す手がかりになることがあります。

工場では、まずお話を聞いてから実際の車を確認します

真野自動車整備では、まず、

「どんな警告灯が点いたのか」

「煙のようなものは出たのか」

「いつもと違うにおいはしたのか」

「車の下に液体が漏れていないか」

「走行中に点灯したのか、停車中に点灯したのか」

など、お客様が気づいたことを確認します。

そのうえで実際の車を見て、冷却水が漏れていないかなどを確認していきます。

最初から原因を決めるのではなく、

お客様から聞いた情報と、実際の車の状態を一つずつ合わせながら原因を確認していきます。

「少し変だな」という段階でも、原因を確認できる整備工場へ

警告灯が点いていなくても、

「最近、甘いようなにおいがする」

「駐車したあと、車の下が濡れていることがある」

など、いつもと違う変化に気づくことがあります。

その段階で、

「まだ走れるから大丈夫」

と決めつけないことも大切です。

冷却水漏れや冷却不良には、ウォーターパイプの腐食、ウォーターポンプ、ラジエーター、冷却ファンなど、さまざまな原因があります。

冷却系統の異常が疑われる場合には、症状だけを見るのではなく、こうした故障の診断や整備ができる整備工場などへ相談することが大切です。

「少し変だな」という段階だからこそ、原因を確認できる整備士に相談してください。

無理に走行を続け、エンジンまで損傷したケースもあります

真野自動車整備では、オーバーヒートしている状態で走行を続けた結果、エンジンまでダメージが入り、エンジンを載せ替えることになったケースも経験しています。

すべてのオーバーヒートが、エンジン交換につながるわけではありません。

この事例をご紹介するのは、不安をあおるためではなく、

「まだ動いているから大丈夫」と判断してほしくないためです。

症状が進むと、エンジンが止まったり、再び始動できなくなったりする場合もあります。

だからといって、

「エンジンが止まるまでは走っても大丈夫」

という意味ではありません。

赤い水温警告灯が点いたり、エンジン付近から煙や蒸気のようなものが見えたりするなど、明らかな異常がある場合には、周囲の安全を確認し、安全な場所に停車してください。

車を動かせないときは、ロードサービスという方法もあります

安全な場所に停車したあと、

「このまま走っていいのか分からない」

「車を動かせない」

という場合もあると思います。

そのようなときは、無理に自走しようとせず、ロードサービスを利用する方法があります。

加入している自動車保険の契約内容によっては、ロードサービスが利用できる場合もあります。

まず保険会社や契約内容を確認し、必要に応じてロードサービスや整備工場へ相談してください。

ロードサービスの内容や、自動車保険を確認するときのポイントについては、今後の記事でも詳しくご紹介します。

【公開後内部リンク:T-01「ロードサービスとは?」】

【公開後内部リンク:T-03「保険内容、すぐ確認できますか?」】

完全に防ぐことは難しくても、点検でリスクを減らせることがあります

ウォーターパイプの腐食や部品の経年劣化などは、お客様の使い方だけですべて防げるものではありません。

だからこそ、

「これをしておけばオーバーヒートは起きない」

とは言えません。

一方で、定期的に車の状態を確認することで、冷却水の漏れや部品の劣化などに気づける場合があります。

車検だけではなく定期点検を受け、冷却系統の状態も確認しておくことは、トラブルのリスクを減らすための一つの方法です。

ラジエーターのリザーバータンクに入っている冷却水の量の変化も、日頃の点検で車の異常に気づく手がかりになることがあります。

ただし、

冷却水が減っているから、自分で足せば解決する

ということではありません。

冷却水が減っている場合には、どこかから漏れていないかなど、原因を確認することが大切です。

確認方法が分からない場合は無理をせず、整備士へ相談してください。

「いつもと違う」に気づいたら、そのまま伝えてください

オーバーヒートについて、お客様自身が原因を判断する必要はありません。

  • 「赤い水温の警告灯が点いた」
  • 「エンジンのあたりから煙のようなものが出た」
  • 「甘いようなにおいがした」
  • 「エアコンまで効かなくなった」
  • 「車の下に水たまりのようなものがあった」
  • 「走っていると消えるけれど、停車すると警告灯が点いた」

こうした情報も、整備士が状態を確認するときの大切な手がかりになります。

大切なのは、

「何が壊れたのか」を自分で判断することではなく、「いつ、どんなときに、何が起きたのか」を伝えることです。

そして、警告灯が一度消えたからといって、

「直った」
「もう大丈夫」

と決めつけないでください。

熱くなったラジエーターキャップなども、無理に開けないでください。

自走してよいか分からないときや車を動かせないときは、加入している自動車保険の内容を確認し、ロードサービスを利用できるか確認する方法もあります。

小さな異変の段階でも、冷却系統の故障を診断・整備できる整備工場へ相談し、実際の状態を確認してもらうことが大切です。

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