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オークションの落札価格=車の買取価格ではない|佐渡から車を流通させる経費

車を査定するとき、真野自動車整備では、実際のオートオークションで同じような中古車がどのくらいの金額で取引されているのかを確認しています。

しかし、オートオークションの成約相場が、そのまま車の買取価格になるわけではありません。

佐渡から車を次の市場へ流通させるためには、フェリーでの輸送、港からオートオークション会場までの陸送、オートオークションへの出品・成約などに経費がかかるためです。

当店では、その車の市場価値と流通に必要となる経費などを確認したうえで、買取価格を判断しています。

また、当店では車の買取について最低買取価格を設定しています。

市場価値と流通経費などを確認し、最低買取価格を超えて買取価格へ反映できる価値があるかも、一台ずつ確認しています。

今回は、オートオークションの落札価格と、お客様へお伝えする買取価格がなぜ同じ金額にならないのかを、当店の実例も交えて説明します。

オートオークションの成約相場は「買取価格そのもの」ではありません

当店が車を査定するときに確認しているのは、同じような中古車がオートオークションで実際にどのくらいの金額で取引されているのかという成約相場です。

ここでいう市場価値とは、同じような中古車が実際の市場でどのように評価され、どのくらいの金額で取引されているのかということです。

一方、買取価格は、その市場価値だけで決まるものではありません。

車両の状態や需要、佐渡から次の市場へ流通させるために必要となる経費なども確認したうえで、当店が実際にお客様から買い取る価格を判断します。

そのため、

「オートオークションで取引されている金額=お客様へお支払いする買取価格」

ではありません。

佐渡からオートオークションへ出品するには経費がかかります

当店は店頭に中古車在庫を並べる販売方法ではなく、お客様からご依頼をいただいてから全国のオートオークションで条件に合う中古車を探しています。

一方、買い取った車や下取りした車については、基本的にオートオークションへ出品します。

佐渡からオートオークションへ車を出品する場合、まず車をフェリーで島外へ運ぶ必要があります。

当店では、ドライバーがフェリーに同乗せず、車だけを運ぶ「無人航送」を利用します。

その際にはフェリーの無人航送に関係する費用が必要になり、さらに到着した港からオートオークション会場までの陸送費用、オートオークションへの出品・成約に関係する費用などもかかります。

これらは、当店が買取価格を判断する際に考慮する流通経費です。

お客様にフェリー代やオートオークションへの出品費用を別途お支払いいただくという意味ではありません。

また、必要となる経費は一律ではありません。

当店ではJU新潟へ出品することもあれば、USS東京など別のオートオークション会場を利用することもあります。

出品する車や利用する会場によって、港から会場までの陸送費用なども変わります。

そのため、

「佐渡だから一律で○万円を差し引く」

という考え方ではありません。

その車の市場価値と、その車を次の市場へつなぐために必要となる経費を一台ずつ確認します。

市場価値があっても、流通経費まで考える必要があります

実際の事例として、平成14年式、走行距離約92,000kmのホンダZを査定したことがあります。

年式だけを見て価値を判断せず、実際のオートオークション成約相場を確認しました。

その結果、中古車市場での価値そのものは確認できました。

ただし、佐渡からオートオークションへ流通させるために必要となる経費まで考慮すると、当店の最低買取価格を超えてお客様へ還元できる金額が残る状況ではありませんでした。

そのため、この車は当店で設定している最低買取価格で買い取りました。

これは、

「ホンダZには市場価値がなかった」

という意味ではありません。

車そのものの市場価値と、その価値を佐渡から実際の買取価格へどこまで反映できるかは、分けて考える必要があります。

経費を考えても、買取価格へ反映できる車もあります

もちろん、すべての車が最低買取価格になるわけではありません。

当店で買い取った平成12年式のトヨタ・ウインダムは、ヘッドランプの黄変や外装の傷、運転席本革シートの切れなどがありました。

また、平成16年式の初代エクストレイルでは、走行距離が10万kmを超え、塗装面の経年劣化や大きなへこみもありました。

どちらも、

「年式が古いから」
「走行距離が多いから」
「傷やへこみがあるから」

という理由だけで価値を決めたわけではありません。

実際の中古車市場を確認した結果、佐渡から次の市場へ流通させるための経費を考慮しても、最低買取価格を超えてお客様への買取価格に反映できる市場価値が残る車でした。

つまり、

「佐渡から島外へ運ぶには経費がかかるから、古い車は最低買取価格になる」

ということでもありません。

同じ車種であっても、年式や型式、走行距離、車両状態、その時点の中古車市場によって評価は異なります。

だからこそ、一台ずつ実際の市場を確認する必要があります。

落札価格と買取価格の差額が、そのまま利益になるわけではありません

オートオークションの落札価格だけを見ると、

「落札価格と買取価格の差額が、そのまま買取店の利益になるのでは?」

と思われるかもしれません。

しかし、当店が買い取った車を佐渡からオートオークションへ出品する場合には、フェリーでの輸送、港から会場までの陸送、オートオークションへの出品・成約などに経費がかかります。

そのため、

「オートオークションの落札価格-お客様への買取価格」

が、そのまま当店の利益になるわけではありません。

当店も事業として車の買取を行っていますので、事業を継続するための利益は必要です。

そのうえで、その車の市場価値や車両状態、流通に必要となる経費などを確認し、当店が責任を持って買い取れる価格を判断しています。

オートオークションの成約相場は、買取価格を判断するための情報です

当店が確認しているオートオークションの成約相場は、買取価格を判断するための重要な情報です。

ただし、そこで確認しているのは、査定時点で同じような中古車が実際にどのくらいの金額で取引されているのかという情報です。

これから出品する一台の落札価格そのものを示すものではありません。

だからこそ、当店では成約相場だけを見るのではなく、実際の車両状態や需要、流通に必要となる経費なども確認したうえで、買取価格を判断しています。

まとめ|市場価値と買取価格は分けて考えます

車の買取価格を考えるとき、当店ではまず、その車が現在の中古車市場でどのように評価されているのかを確認します。

そして、車両状態や需要、佐渡から次の市場へ流通させるために必要となる経費などを考え、当店が責任を持って買い取れる価格を判断します。

市場価値が確認できても、流通経費まで考えると最低買取価格を超えてお客様へ還元できる金額が残らない車もあります。

一方で、年式が古かったり、走行距離が多かったり、傷やへこみがあったりしても、流通経費を考慮したうえで、最低買取価格を超えて買取価格へ反映できる市場価値が残る車もあります。

大切なのは、

「古いから」
「走行距離が多いから」
「傷があるから」
「佐渡だから」

と、一つの理由だけで決めないことです。

その車の現在の市場価値と、次の市場へつなぐために必要となる経費を確認したうえで、一台ずつ買取価格を考える。

これが当店の車の買取に対する考え方です。

次回は、こうした市場価値や車両状態、流通経費などを踏まえて、当店が最終的な査定価格をどのように判断しているのか、他店との比較や価格交渉についても含めて説明します。

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