真野自動車整備の中古車選び
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中古車オークションの「現地下見」では何を見る?
写真や出品票だけでは分からないこと
中古車オークションには、車の写真や状態を記載した「出品票」があります。
年式、走行距離、装備、外装のキズやヘコミなど、車を探すためのさまざまな情報が記載されています。
「それだけ情報があるなら、わざわざ現地で下見をしなくてもいいのでは?」
と思われるかもしれません。
でも、写真や出品票だけでは分からないことがあります。
その代表が、「臭い」です。
当店では、全国のオークション会場へ私自身が直接見に行くのではなく、下見代行サービスに依頼して現車を確認してもらっています。
写真や出品票だけでは判断しにくいところを確認してもらい、その報告をもとに、セリに参加するか、今回は見送るかを判断します。
今回は、実際の現地下見でどんなところを確認しているのか、これまで下見によって仕入れを見送った事例も交えてご紹介します。
① 特に重要視しているのが「臭い」です
現地下見で特に重要視していることの一つが、室内の臭いです。
タバコやペットなどの臭い、室内に残っている生活臭、さらにエアコンを作動させたときの風の臭いなども確認してもらいます。
中古車サイトに写真が何十枚掲載されていても、
臭いは写真には写りません。
見た目にはとてもきれいな車でも、実際に確認してみると気になる臭いが残っていることがあります。
車は購入してから毎日のように乗るものです。
だからこそ、見た目のきれいさだけではなく、実際に車内で過ごすことまで考えて確認しています。
② 「かすかなタバコ臭」で見送ったことがあります
以前、タバコを吸わないお客様や、小さなお子様が乗る車を探していたときのことです。
写真や出品票では特に気になるところがなかったため、現地下見を依頼しました。
すると、
「かすかに紙タバコの臭いがあります」
という報告がありました。
強いタバコ臭ではありません。
しかし、今回探しているのは、タバコを吸わないお客様や小さなお子様が乗る車です。
そこで、
「このくらいなら大丈夫でしょう」
と当店の判断だけで仕入れるのではなく、その車は見送りました。
タバコ臭が少しでもある車を、すべて仕入れないということではありません。
その車の状態だけではなく、「誰がその車に乗るのか」も考えて判断する。
これも、当店が現地下見を大切にしている理由の一つです。
③ 強い生活臭があり、見送ったこともあります
別の車では、現地下見をお願いしたところ、室内にかなり強い生活臭が残っていることが分かりました。
臭いは、クリーニングをすれば必ず完全に取れるとは限りません。
もちろん、ある程度きれいにできる場合もあります。
それでも、
「クリーニングすれば大丈夫だろう」
と考えて仕入れるより、最初から室内の状態が良く、気になる臭いの少ない車を探す。
当店では、その方がお客様に安心して乗り始めていただけると考えています。
中古車だから仕方がないと簡単に妥協せず、また次の一台を探します。
④ シートや室内の状態も目で確認します
臭いだけではありません。
運転席シートの切れや擦れ、室内の汚れ、ペットの毛など、写真では分かりにくいところも確認してもらいます。
特に運転席は、毎日の乗り降りで使用感が出やすい場所です。
もちろん、多少の擦れがあるだけで悪い車と判断するわけではありません。
年式や走行距離、車全体の状態なども合わせて見ていきます。
一つの項目だけで良い・悪いを決めず、いくつもの情報を重ねて判断する。
これは、当店の「お探し品質基準」と同じ考え方です。
⑤ 出品票にない傷やヘコミが見つかることもあります
外装についても、現地で確認してもらいます。
実際に現地下見を依頼したところ、出品票には記載されていない傷やヘコミが見つかったことがあります。
小さなキズ程度ではなく、仕入れた場合には鈑金修理が必要になると判断するレベルでした。
その車についても、仕入れを見送りました。
ここで誤解していただきたくないのは、出品票を信用していないということではありません。
出品票は、中古車を判断するうえで大切な情報です。
そのうえで現車をもう一度確認することで、さらに分かることがあります。
出品票を見る。写真を見る。そして必要なところは現地でも確認する。
いくつもの情報を重ねながら判断しています。
⑥ 確認できる場合は、エンジンオイルの状態も見てもらいます
当店では、対応可能な下見代行サービスの場合、エンジンオイルの量や汚れについても確認を依頼しています。
ただし、すべての下見機関で同じ確認ができるわけではなく、エンジンオイルの確認に対応していない場合もあります。
もちろん、オイルの状態だけで車の良し悪しを決めるわけではありません。
その車がこれまでどのように使われ、維持されてきたのかを考えるための判断材料の一つです。
⑦ 下回りの画像がない場合は、特に注意します
佐渡でこれから長く乗る中古車を探すうえで、当店が重要視しているのが下回りの錆や腐食です。
オークション会場によっては、下回りの画像が十分に確認できない場合があります。
以前、下回りの画像提供がない車について現地下見を依頼したところ、錆があり、一部に腐食も確認されたことがありました。
年式や走行距離などの条件が良くても、下回りの状態が当店のお探し品質基準に達していなければ、おすすめしません。
その車も仕入れを見送りました。
佐渡でこれから長く乗っていただく車だからこそ、普段は見えにくい下回りの状態も大切にしています。
実際に現地下見で見送った車
これまで実際に、現地下見によって仕入れを見送った理由には、こんなものがありました。
- お客様の条件に合わない、かすかな紙タバコの臭い
- 室内に残った強い生活臭
- 出品票に記載のない、鈑金修理が必要な傷やヘコミ
- 下回りの錆と一部腐食
どれも、写真や出品票だけで判断していたら気づかなかった可能性があります。
そして大切なのは、
「下見までしたのだから、この車を買わなければもったいない」
とは考えないことです。
現地下見は「買うため」だけにするものではありません
現地下見をお願いしたからといって、その車を必ず仕入れるわけではありません。
むしろ、
「この車は買わない方がいい」
と判断するためにも、現地下見をしています。
写真では良さそうだった。
出品票の条件も希望に合っていた。
それでも、現地で確認して気になるところが見つかれば、セリに参加せず見送ります。
また次の一台を探せばいいからです。
中古車は一台一台状態が違います。
だからこそ、早く一台を決めることよりも、写真や数字だけでは分からないところまで確認して、納得できる一台を探すことを大切にしています。
それが、真野自動車整備が現地下見を重要視している理由です。
次は「納車前の整備」について
現地下見を行い、お探し品質基準をクリアして仕入れた中古車。
でも、当店では仕入れた車をそのまま納車するわけではありません。
中古車だからこそ、最初に悪いところを交換・整備してから乗り始めていただく。
次の記事では、修理工場でもある当店が大切にしている「納車前整備」についてご紹介します。

