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ブレーキパッドはいつ交換する?整備士が確認しているポイント
車検や点検のときに、
「ブレーキパッドが減ってきています」
と言われたことはありませんか?
ブレーキは安全に関わる大切な部分ですから、
「すぐ交換しないと危ないの?」
「まだ残っているのに交換するの?」
と心配になったり、疑問に思ったりする方もいると思います。
ブレーキパッドには、安全に使用するための限度があります。それを守ることが大前提です。
そのうえで交換時期を考えるときは、現在どのくらい残っているかだけではなく、これまでの減り方や車の使い方、左右で減り方に違いがないか、ブレーキローターの状態なども確認します。
今回は、ブレーキパッドの交換時期を考えるときに、整備士がどんなところを確認しているのかを分かりやすくご紹介します。
ブレーキパッドって、どんな部品?
「ブレーキパッド」と聞いても、車に詳しくない方には分かりにくいと思います。
私たちがお客様に説明するときは、自転車のブレーキを例にすることがあります。
一般的な自転車のブレーキを思い浮かべてみてください。
ブレーキレバーを握ると、ブレーキの部品が回転している部分を挟み、回転を抑えます。
車のブレーキも、イメージとしてはこれに似ています。
車では、タイヤと一緒に回転している円盤状の部品「ブレーキローター」をブレーキパッドで挟むことで、車を減速・停止させます。
もちろん、自転車と車では構造や仕組みに違いがあります。
「回転している部分を挟んで、回転を抑える」
と考えると、ブレーキパッドの役割をイメージしやすいと思います。
ブレーキパッドは、ブレーキを使うたびに少しずつ摩耗していく消耗品です。
そのため、定期的に状態を確認し、必要な時期に交換します。
整備士は何を見て交換時期を考えているの?
ブレーキパッドを点検するとき、まず確認するのは現在の残量です。
ただし、残量だけを見て交換時期を決めているわけではありません。
安全に使用できる状態であることを確認したうえで、その車の状態や使い方なども含めて考えます。
前回から、どのくらい減ったのか
過去の点検記録があれば、前回のブレーキパッドの残量と現在の残量を比較できる場合があります。
たとえば、現在の残量が同じだったとしても、短い期間で大きく減っている車と、長い期間をかけて少しずつ減っている車では、この先の考え方も変わります。
前回からどのくらい走ったのか、普段どのくらい車を使っているのかも判断材料になります。
ただし、
「走行距離が少ないから交換しなくても大丈夫」
という意味ではありません。
まず安全に使用できる状態であること。そのうえで、これまでの減り方や今後の使い方も見ながら考えます。
左右や内側・外側で減り方に違いがないか
ブレーキパッドは、必ずしもすべて同じように減るとは限りません。
左右で減り方が違ったり、一つのブレーキでも内側と外側で減り方に差が出たりすることがあります。
このような場合は、
「ブレーキパッドが減ったから、新しいものに交換すれば終わり」
とは限りません。
なぜ減り方に違いが出ているのか。
ほかに確認した方がよいところはないか。
そうしたところまで見ていくことが大切です。
ブレーキローターの状態も一緒に確認します
ブレーキパッドが挟んでいる円盤状の部品を「ブレーキローター」といいます。
ブレーキローターも、使用するうちに摩耗したり、サビが出たりすることがあります。
そのため、ブレーキパッドの交換時期を考えるときには、ローターの状態も一緒に確認します。
ブレーキパッドだけを見るのではなく、ブレーキ全体の状態を確認しながら、この先どのように整備していくかを考えます。
ブレーキローターについては、別の記事で詳しくご紹介します。
「早く交換する」か「限界まで使う」かの二択ではありません
ブレーキは安全に関わる大切な部分です。
必要な交換を先延ばしにして、限界まで使うことをおすすめしているわけではありません。
安全に使用できる状態であることを点検で確認できた場合には、現在の残量だけではなく、これまでの減り方や今後の使用状況、ブレーキローターの状態なども見ながら交換時期を考えられることがあります。
大切なのは、
「まだ残っているから大丈夫」
と決めつけることでも、
「少し減っているから、とにかく交換」
と考えることでもありません。
安全上の基準を守ったうえで、その車の状態を確認して判断することが大切です。
ブレーキパッドの交換時期は、実際の状態を確認して考えます
ブレーキパッドの交換時期を考えるとき、私たちは、
- ・現在どのくらい残っているか
- ・前回からどのくらい減ったか
- ・その間にどのくらい走ったか
- ・普段どのように車を使っているか
- ・左右や内側・外側で減り方に違いがないか
- ・ブレーキローターがどのような状態か
などを確認します。
もちろん、一番大切なのは安全に使用できる状態であることです。
だからこそ、
「何km走ったから交換」
「何年経ったから交換」
という数字だけではなく、実際の状態を確認することが大切だと考えています。
車検や点検で「ブレーキパッドが減っています」と言われたとき、分からないことがあれば、
「今どのくらい残っていますか?」
「今すぐ交換が必要ですか?」
「次の点検まで使えそうですか?」
などと聞いてみてもよいと思います。
状態を確認したうえで説明を聞くと、なぜ交換が必要なのか、なぜ今回は交換しないのかも分かりやすくなります。
なお、ブレーキをかけたときに普段と違う音がする、効き方に明らかな異常を感じるなどの場合は、原因をご自身で決めつけず、点検を受けてください。
赤いブレーキ警告灯がパーキングブレーキを解除しても消えない場合や、ブレーキの効き方に明らかな異常を感じる場合は、無理に走行を続けないでください。

