真野自動車整備の中古車選び
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中古車のタイヤは溝があれば大丈夫?タイヤを見るときのポイント
中古車を見たとき、タイヤの溝を見て、
「まだ溝があるから、このまま使えそう」
と思うこともあると思います。
もちろん、残り溝はタイヤを見るうえで大切な確認項目です。
ただ、真野自動車整備では、溝がどのくらい残っているかだけで、そのタイヤをそのまま使用するかどうかを判断していません。
製造時期やひび割れ、傷、タイヤの減り方など、実際の状態を確認します。
そして、タイヤの減り方によっては、タイヤだけではなく車側にも目を向けます。
この記事では、中古車に付いているタイヤのどこを確認し、そのまま使用するか、交換するかをどのように判断しているのかをご紹介します。
① 中古車のタイヤは、残り溝だけでは判断しません
中古車オークションで車を探す段階から、タイヤの状態は確認しています。
現地下見でもタイヤを確認しているため、佐渡に車が届いて初めて状態を知るわけではありません。
ただし、中古車に付いているタイヤは一台ごとに状態が違います。
中古車だからといって、すべて新品タイヤに交換して納車するわけではありません。
反対に、溝が残っているという理由だけで、そのまま使用すると決めるわけでもありません。
状態が良ければそのまま使用し、交換した方がよいと判断した場合には、その理由をお客様へご説明します。
② 残り溝と製造時期を確認します
タイヤの残り溝は、専用のゲージを使って測定します。
見た目だけで、
「まだ結構残っていそう」
と判断するのではなく、実際に測って状態を確認します。
測定した数値は記録に残し、その後の点検でも確認できるようにしています。
タイヤの製造時期についても、タイヤ側面の表示から確認します。
ただし、製造時期だけで交換する・しないを決めているわけではありません。
同じような年数が経過したタイヤでも、使用状況や保管状況などによって状態は異なります。
残り溝や製造時期は判断材料の一つとして確認し、実際のタイヤの状態と合わせて見ています。
③ 溝が残っていても、タイヤ全体を確認します
十分な溝が残っていても、それだけで状態の良いタイヤとは限りません。
たとえば、
- 小さなひび割れが出ていないか
- ショルダー部分などに傷がないか
- 縁石などに擦った跡がないか
- 内側や外側だけが極端に減っていないか
といったところも確認します。
特にサマータイヤでは、残り溝だけでなく、表面に現れている小さなひび割れなども見ながら劣化の状態を確認しています。
中古車の場合、前のオーナーがどのような環境で、どのように使用していたのかをすべて把握することはできません。
だからこそ、今その車に付いているタイヤを実際に見て判断します。
「溝がある」ことと、「そのまま使用すると判断する」ことは、同じではありません。
④ タイヤの減り方から、車側にも目を向けます
タイヤを見るときに確認しているのは、どれくらい減っているかだけではありません。
どのように減っているかも確認します。
たとえば、タイヤの内側だけ、外側だけというように、偏って減っている状態を「偏摩耗」といいます。
タイヤの空気圧などが関係していることもありますが、減り方によっては車側の状態が関係していることもあります。
そのため、偏った減り方が見られた場合には、必要に応じてタイヤだけではなく、足回りなどにも目を向けます。
タイヤを新品に交換するだけではなく、
「なぜ、このタイヤはこの減り方をしたのだろう?」
と考えることも、中古車を見るうえでは大切だと考えています。
⑤ 車検の基準だけで、納車時の判断をしているわけではありません
車検の基準を満たしている場合でも、それだけで納車時のタイヤの状態を判断しているわけではありません。
残り溝だけではなく、製造時期やひび割れ、傷、偏摩耗など、実際の状態も確認します。
反対に、状態の良いタイヤまで必ず新品へ交換するわけでもありません。
交換するためにタイヤを見るのではなく、そのまま使用するか、交換するかを判断するためにタイヤを見る。
これが、当店で中古車のタイヤを確認するときの基本的な考え方です。
⑥ 交換をおすすめする理由を、実際のタイヤを見ながらご説明します
オークションで落札した中古車が佐渡へ届いたあと、お客様に現車を見ていただく機会があります。
そのとき、交換した方がよいと考えているタイヤがあれば、実際の状態を見ていただきながらご説明します。
たとえば、
「ここにひび割れが出ています」
「この部分が偏って減っています」
というように、できるだけ実物を見ながらお伝えします。
お客様自身にタイヤの良し悪しを判断していただくためではありません。
当店で状態を確認したうえで、なぜそのまま使用できると考えたのか、または、なぜ交換した方がよいと考えたのかを分かりやすくお伝えするためです。
そのうえで、お客様と相談しながら納車前の整備を進めていきます。
⑦ スタッドレスタイヤは、ゴムの硬さも確認します
スタッドレスタイヤについても、残り溝だけで判断しているわけではありません。
スタッドレスタイヤは、溝が残っていて外観上大きな問題が見られなくても、年数の経過によってゴムが硬くなっていることがあります。
そのため当店では製造時期も確認し、年数が経過しているスタッドレスタイヤについては、必要に応じて硬度計を使用してゴムの硬さを確認することがあります。
ブリヂストンの公式サイトでも、スタッドレスタイヤはゴムが硬くなると、溝が残っていても十分な効きが得られなくなるとして、硬度計による点検を案内しています。
当店で使用している硬度計も、その数値だけで交換する・しないを決めるためのものではありません。
目視では分かりにくいゴムの硬さを確認し、交換をおすすめする理由をお客様にも分かりやすくお伝えするための補助として使用しています。
特に、
「溝は残っているけれど、このスタッドレスタイヤはまだ使えるの?」
という場合に、現在の状態をご説明するための一つの材料になります。
タイヤの状態を確認したうえで交換をおすすめした場合には、その理由をご説明します。
そのうえで現在のスタッドレスタイヤを継続して使用される場合でも、そのタイヤが今後の雪道や凍結路でどの程度の性能を発揮するかまで、当店で保証できるものではありません。
「安全ですか?」というご質問に対しても、将来の使用状況まで含めて「大丈夫です」と断定するのではなく、現在確認できるタイヤの状態と、当店の考えをご説明するようにしています。
中古車のタイヤは、数字だけでは判断できません
中古車のタイヤを見るとき、残り溝は大切です。
しかし、それだけではありません。
製造時期やひび割れ、傷、偏った摩耗など、タイヤ全体の状態を確認します。
そして、タイヤの減り方によっては、車側にも目を向けます。
残り溝を見る。
タイヤ全体を見る。
減り方を見る。
必要なら車側も確認する。
そのうえで、そのまま使用するか交換するかを判断する。
これが、真野自動車整備で中古車のタイヤを見るときの基本的な考え方です。

