真野自動車整備の中古車選び
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佐渡で長く車に乗るために|下回りさび止め塗装について
佐渡で車を長く使っていると、避けて通れないのが下回りのサビや腐食です。
海沿いでは、風が吹くだけでも塩分の影響を受けます。
特に海が荒れている日は、波しぶきが風に乗って道路まで飛んできます。海岸線では、路面そのものが塩水で濡れたような状態になることもあります。
一方、山間部では冬に使われる融雪剤の影響があります。
走る場所によって原因は違いますが、佐渡で使う車は、下回りが塩分の影響を受ける機会が多くあります。
そのため真野自動車整備では、新車・中古車ともに、初回の商談時に下回りさび止め塗装を希望されるかお聞きしています。
島内では下回りのサビについてご存じの方も多いので、施工するかどうかはお客様に決めていただいています。
今回は、当店でどのように下回りさび止め塗装を行っているのかをご紹介します。
※下回りさび止め塗装は、新車・中古車ともに当店で販売した車のみ施工しています。
① 目的は「絶対に錆びなくすること」ではありません
最初にお伝えしておきたいことがあります。
下回りさび止め塗装を施工したからといって、
「この車はもう錆びません」
とは考えていません。
佐渡では長い時間をかけてサビや腐食が進むと、ボルトの角がなくなったり、フロアパネルに穴が開いたり、サイドシルが腐食したりすることがあります。
防錆塗装の目的は、そうしたサビや腐食の進行をできるだけ遅らせることです。
そのため、一度施工したら終わりではありません。
その後の車検や点検でも下回りを確認していくことが大切だと考えています。
② 中古車は、まず下回りをスチーム洗浄します
中古車に施工する場合は、いきなり防錆塗料を塗るわけではありません。
最初に下回りをスチーム洗浄します。
下回りには泥や塩分、さまざまな汚れが付着しています。
それらをできるだけ落とし、防錆塗料をきちんと密着させるための前準備です。
スチーム洗浄が終わったら、自然乾燥させます。
そこから部品を外して、施工の準備を進めていきます。
③ マフラーとフェンダーライナーも外します
当店では、新車・中古車ともに施工前にマフラーとフェンダーライナーを外します。
理由は単純です。
佐渡では、見えるところだけではなく、見えないところもしっかり錆びるからです。
部品が付いたままでは、その裏側や奥まで塗装できません。
外から見える床下だけを塗るのではなく、普段は部品に隠れている部分も施工できるようにしてから作業を始めます。
もちろん、どこにでも防錆塗料を塗るわけではありません。
ブレーキ部分は養生し、ゴム部品や可動部分には塗装しません。
床下全体を中心に施工し、足回り部品については補助的に施工しています。
④ 中古車に軽微なサビがあれば、先にノックスドール900を施工します
当店がお探しする中古車は、仕入れる段階から下回りのサビや腐食を確認しています。
腐食のひどい車を仕入れて、防錆塗装で隠して販売するという考えではありません。
ただ、中古車ですから、仕入れ基準の範囲内でも軽微なサビが見つかることはあります。
その場合は、本施工の前にサビのある部分へノックスドール900を部分的に施工します。
そのうえから、下回り全体の本施工へ進みます。
当店では、メインの防錆塗料として塩害ガードを使用しています。
ノックスドール900は、中古車ですでに軽微なサビがある部分への施工のほか、使用中に防錆塗膜が剥がれた部分を補修するときにも使用しています。
⑤ 塩害ガードだけでは届かないところがあります
塩害ガードを施工したら、それですべて終わりではありません。
車の下回りには、外側から塗装するだけでは防錆塗料が届きにくい場所があります。
例えば、
パネルの合わせ面
溶接部分
サイドメンバーなどの袋状になっている部分
です。
こうした部分には、塩害ガード施工後にノックスドール700を使用します。
パネルの合わせ面や溶接部分へ施工し、サイドメンバーなどの内部には360°ノズルを使って噴霧します。
外側から塗るだけでは届かない部分を、別の方法で補うためです。
見えるところを黒く塗って終わりではなく、見えない部分をどう守るかも考えて施工しています。
⑥ 施工には2~3日ほどかかります
下回りさび止め塗装は、塗料を吹き付けるだけの作業ではありません。
中古車の場合は、
スチーム洗浄
↓
自然乾燥
↓
マフラー・フェンダーライナーの取り外し
↓
必要に応じてノックスドール900を部分施工
↓
塩害ガード施工
↓
ノックスドール700施工
↓
乾燥
↓
取り外した部品を元に戻す
という工程で進めます。
そのため、施工には通常2~3日ほどかかります。
特に中古車は、これまで使われてきた車です。
まず汚れや塩分を落とし、状態を確認してから施工することを大切にしています。
⑦ 一度施工したら終わりではありません
防錆塗装を施工していても、実際に道路を走れば下回りにはさまざまな力が加わります。
石が当たったり、荒れた道で下回りを擦ったりすれば、防錆塗装の塗膜が傷ついたり、剥がれたりすることがあります。
そのため、車検などで車をリフトに上げたときには、
塗膜が剥がれていないか
傷が付いていないか
新たなサビが出ていないか
を確認します。
必要なところがあれば、ノックスドール900などを使って部分的に補修します。
そして、防錆塗装だけに任せるのではなく、下回りを洗浄することも大切です。
車には、どうしても泥がたまりやすい場所があります。
当店では実際の車を見ながら、
「ここは泥がたまりやすいので、ときどき洗ってください」
とお伝えしています。
洗車機に下回り洗浄のメニューがあれば、それを利用するのも一つの方法です。
どのように洗えばよいか分からない場合は、車屋さんに相談してみてください。
お客様自身でできる下回りのメンテナンスと、車検や点検時の確認・補修。
その両方を続けていくことが大切だと考えています。
⑧ 過酷な環境で使われる車を、長く見てきました
創業当初からお付き合いのある建設会社では、当店で販売する車に下回りさび止め塗装を施工しています。
現在は移転されていますが、以前は真野湾のすぐそばに会社があり、海風の影響を受けやすい環境でした。
さらに、工務部の車は現場作業で使われます。
荒れた路面を走ることもあり、現場監督の方たちもさまざまな現場を行き来します。
海風だけではなく、道路状況も含めて、車の下回りには厳しい使われ方です。
そうした車では、下回りを擦ったり、石などの打撃を受けたりして、防錆塗装が部分的に剥がれることがあります。
その場合は、車検などで下回りを確認したときに補修します。
塗膜の厚さだけで対応するのではなく、剥がれた部分にはサビ抑制成分を含むノックスドール900を使って補修しています。
長く同じ車を見ているからこそ、
「一度施工したから、もう大丈夫」
ではないことも分かります。
使う環境によって傷み方は違います。
だから、状態を見ながら必要なところを補修していきます。
⑨ せっかく状態の良い車を探したからこそ
当店では中古車を探すとき、下回りのサビや腐食を重要な確認項目の一つにしています。
できるだけサビや腐食の少ない車を探して、佐渡へ持ってくる。
そして、お客様が希望される場合には下回りさび止め塗装を施工する。
その後も、お客様自身でできる下回り洗浄と、車検や点検での確認を続け、必要なところがあれば補修する。
せっかく状態の良い車を探したのであれば、その状態をできるだけ長く保って乗っていただきたいと考えているからです。
サビの少ない車を探すところと、その状態をできるだけ長く維持するところは、別々のことではないと考えています。
まとめ|佐渡で乗る車だから、下回りも長く見ていく
下回りさび止め塗装は、施工したら終わりではありません。
お客様自身でできる下回り洗浄と、車検や点検での確認・補修を続けながら、サビや腐食の進行をできるだけ遅らせていく。
せっかくサビや腐食の少ない車を探したからこそ、その状態をできるだけ長く保つ。
それが、真野自動車整備の下回りさび止め塗装の考え方です。

