車の買取・手放し方
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佐渡では需要が少ない車をどう査定する?|4台の買取から見る供給・需要と全国相場
佐渡で欲しい人が少ない車でも、当店では島内の需要だけで買取価格を判断しているわけではありません。
中古車市場を見るときには、「この車を欲しい人がどのくらいいるのか」という需要だけでなく、その車がどのくらい市場へ供給されているのか、そして実際にどのくらいの割合で成約しているのかも確認します。
当店では2021年5月、同じお客様が所有していた4台を一度に出張査定し、4台すべてを買い取ったことがあります。
- ・ポルシェ ケイマンS
- ・日産 フェアレディZ ロードスター
- ・レクサス IS F
- ・トヨタ 86
2021年5月当時、査定の参考として確認した市場データでは、この4台は大きく2つに分かれていました。
ケイマン、フェアレディZロードスター、IS Fは、供給が少なく、需要も少ないものの、成約率は高い車。
一方の86は、供給が多く、需要も多いものの、成約率は半分程度の車でした。
ここでいう成約率とは、オートオークションに出品された車のうち、実際に売買が成立した割合です。
なお、今回の4台の売却結果から成約率を計算したものではありません。査定時に確認した当時の市場データによるものです。
今回は、この4台の査定と買取後のオートオークションでの結果から、佐渡では需要が少ない車をどのように査定しているのかをご紹介します。
「需要が少ない」と「売れない」は同じではありません
中古車市場では、「欲しい人が多いか、少ないか」だけでなく、市場へどのくらいの台数が供給されているのかも見る必要があります。
今回のケイマン、Zロードスター、IS Fは、市場へ出てくる台数も、それを求める人も多くありませんでした。
しかし、2021年5月当時に確認した市場データでは、出品された車の成約率は高い市場でした。
つまり、欲しい人の数そのものは多くなくても、市場へ出てくる車も少なく、その限られた市場の中で売買が成立していました。
一方の86は、市場へ出てくる台数も、それを求める人も多いものの、成約率は半分程度でした。
そのため、
需要が少ない=売れない
ではありません。
同時に、
供給が少ない=高く売れる
という意味でもありません。
供給、需要、成約状況、そして実際にどのような条件の車がいくらで取引されているのか。
当店では、こうした全国の中古車市場の動きを確認して買取価格を考えています。
車の年式や走行距離と中古車市場での需要については、「車の価値は年式・走行距離だけでは決まらない|中古車の『需要』と相場」でも詳しくご紹介しています。
4台を同じ日に出張査定しました
今回の4台は、それぞれ別の時期に買い取った車ではありません。
事情により車を手放すことになり、オーナーの代理の方からご相談をいただき、同じ日に4台を出張査定しました。
このときは入札形式での査定でした。
※現在、当店では入札形式での買取査定は行っていません。
当店では4台それぞれについて、車両の状態だけでなく、全国のオートオークションでの相場や市場での動きを確認して査定しました。
その結果、4台すべてを当店で買い取ることになりました。
同じ所有者の車でも、車種や仕様、状態だけでなく、市場での供給と需要の関係もそれぞれ違います。
当店が車を査定するときに何を確認し、どのように現在の相場を見ているのかは、「佐渡で車を査定すると買取価格はどう決まる?|当店が『今の相場』を調べる理由」で詳しくご説明しています。
供給も需要も少なかったポルシェ ケイマンS
1台目は、平成27年式のポルシェ ケイマンSです。
型式はABA-981MA123、スポーツクロノパッケージ、7AT。走行距離は約17,000kmでした。
車庫で保管され、黒いボディには小傷や塗装歴が確認できました。
このケイマンについても、佐渡島内で再販売することを前提に査定したわけではありません。
全国のオートオークション市場を確認し、当時の市場と実際の車両状態などから査定しました。
買取後はオートオークションへ出品し、初出品で成約しました。
同じ色の落札データがなかったフェアレディZロードスター
2台目は、平成23年式のフェアレディZロードスターです。
型式はCBA-HZ34、グレードはロードスター バージョンT、7AT。走行距離は約20,000kmで、ボディカラーはレッドでした。
車庫で保管され、晴れた日に乗ることが中心だったそうで、幌の状態も良好でした。
この車の査定で難しかったのは、当時、同じレッドの車両について直接比較できる落札データがなかったことです。
中古車の相場は、同じ車名の落札結果があれば、その価格をそのまま当てはめられるものではありません。
年式、走行距離、グレード、仕様、色、車両状態などによって条件が変わります。
そのため、確認できる全国市場の情報と実際の車両状態から査定しました。
買取後はオートオークションへ出品し、初出品で成約しました。
比較できる台数が少なかったレクサス IS F
3台目は、平成20年式のレクサス IS Fです。
型式はUSE20、8AT。ボディカラーはブルー(8U1)、ホワイトレザーで、走行距離は約37,000kmでした。
ケイマンやZロードスターとは使われ方も異なります。
ケイマンとZロードスターが車庫で保管され、晴れた日の使用が中心だったのに対し、IS Fは普段の移動にも使用され、屋外で保管されていました。
左リヤドアと左クォーターパネルに交換歴があり、右リヤドアにはこぶし大のへこみもありました。車全体にも使用感がありました。
IS Fも全国市場を確認して査定しましたが、比較できる落札データは多くありませんでした。
買取後にオートオークションへ出品したところ、初出品では流札しましたが、その後の商談で成約しました。
同じように全国市場を確認して査定した車でも、実際のオートオークションでの売れ方まで同じになるわけではありません。
86は「供給も需要も多い」車でした
同じときに査定した4台目が、平成25年式のトヨタ86 GTです。
型式はZN6、6AT。走行距離は約45,000kmでした。
この86は普段の移動に使われていたようで、全体的に使用感があり、小傷も多数ありました。左側面には塗装歴もありました。
2021年5月当時に確認した市場データでは、86はケイマン、Zロードスター、IS Fとは異なり、供給も需要も多く、成約率は半分程度という市場でした。
実際のオートオークションでは初出品で流札し、2回目の出品で成約しました。
一方、ケイマンとZロードスターは初出品で成約し、IS Fは初出品では流札したものの、その後の商談で成約しています。
もちろん、この4台の結果だけから「需要の少ない車の方が売れやすい」と判断することはできません。
4台の売却結果と、市場全体の成約率は別のものです。
ここでお伝えしたいのは、需要の多い・少ないだけでは、中古車市場での動きを判断できないということです。
珍しい車だから高い、ということでもありません
ケイマン、Zロードスター、IS Fは、市場への供給が少ない車でした。
しかし、
市場に出ている台数が少ないこと自体が、高い査定価格を意味するわけではありません。
珍しい車や、佐渡であまり見かけない車だから高い、と判断しているわけでもありません。
反対に、佐渡では欲しい人が少なそうだから安い、と判断するわけでもありません。
実際の査定では、車種やグレード、年式、走行距離、仕様、車両状態などを確認したうえで、その時点の全国市場での供給、需要、成約状況、実際の取引価格などを見ていきます。
珍しい車や生産が終了した車については、「珍しい車だから高く売れるとは限らない|グレードや仕様まで確認した3台の買取事例」でも、実際の買取事例をもとにご紹介しています。
佐渡島内の需要だけで査定価格を決めているわけではありません
佐渡島内で需要が少ない車の場合、「島内では売りにくいから査定も低くなるのでは」と思われるかもしれません。
しかし、当店では佐渡島内の需要だけを見て査定しているわけではありません。
全国の中古車市場で、その車がどのくらい供給され、どのくらい需要があり、実際にどの程度成約しているのか。
さらに、どのような条件の車が、実際にいくらで取引されているのか。
そうした情報を確認し、その車が実際に取引されている市場を基準に査定価格を考えます。
ただし、全国市場を確認すれば高い査定価格になる、という意味ではありません。
また、オートオークションの落札価格が、そのまま買取価格になるわけでもありません。佐渡から次の市場へ車を流通させるには輸送などの経費も必要です。
この違いについては、「オークションの落札価格=車の買取価格ではない|佐渡から車を流通させる経費」で詳しくご説明しています。
佐渡で欲しい人が多いか少ないかだけではなく、その車が実際に取引されている全国市場を見る。
供給の多い・少ないだけでも、需要の多い・少ないだけでも判断しない。
その時点の市場と一台ごとの状態を確認しながら、買取価格を考えることを当店では大切にしています。





