真野自動車整備の中古車選び
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中古車オークションの評価表はどう見る?キズ・ヘコミの記号について
中古車情報を見ていると、車の展開図に「A」「U」「W」などの記号が書かれていることがあります。
身近なところでは、グーネットの中古車情報でも、車両によってはこうした展開図を確認できます。
初めて見る方にとっては、
「A2って大きなキズ?」
「Uがあるけど大丈夫?」
「Wがあると事故車なの?」
など、分かりにくいところも多いと思います。
ただ、AやUなどの記号をすべて覚える必要はありません。
この記事で知っていただきたいのは、評価表の数字や記号だけでは、中古車の良し悪しは決められないということです。
今回は、当店が中古車オークションの評価表をどのように見て、実際の車選びに使っているのかをご紹介します。
① 当店では評価点4点以上に絞って車を探します
当店では、お客様からお聞きした年式、走行距離、価格、カラー、駆動方式などの条件をもとに、オークションに出品されている車を検索します。
その際、当店の「お探し品質基準」として、評価点4点・4.5点・5点の車を中心に探しています。
3.5点の車は基本的におすすめしていません。
候補が見つかったら、
評価点
↓
内装評価
↓
展開図
↓
下回り
↓
現地下見
↓
応札するか判断
という流れで確認していきます。
ここで大切なのは、評価点だけを見て決めないことです。
4.5点だから安心、4点だから状態が悪い、と単純には考えていません。
② AやUの後ろにある数字は、大きさを見る目安です
評価表には、
A1、A2、A3
U1、U2、U3
などの記号が書かれています。
アルファベットはキズやヘコミなどの種類を表し、その後ろの数字は大きさや程度を見るための目安になります。
ざっくり説明すると、A(キズ)の場合は、
A1:10cm未満
A2:10〜20cm程度
A3:20cm以上
というイメージです。
U(ヘコミ)の場合は、
U1:ゴルフボール程度
U2:テニスボール程度
と考えると、大きさをイメージしやすいと思います。
ただし、数字だけでは実際の見え方までは分かりません。
例えば同じU2でも、丸いヘコミなのか、横に長く薄くへこんでいるのかによって見え方は変わります。
そのため当店では、
「U2だからダメ」
「A2だから大丈夫」
とは判断しません。
数字はあくまで目安として見て、実際の形や目立ち方は現地下見で確認します。
※記号や数字の基準は、オークション会場によって異なる場合があります。ここでは大まかな目安としてご紹介しています。
③ 「A=キズ」は、場所や目立ち方まで確認します
Aはキズを表します。
当店では、A1・A2・A3という数字だけではなく、実際の状態を現地下見で確認します。
例えば、外装仕上げで消える、または目立ちにくくなる程度のキズなら、それだけで候補から外すことはありません。
バンパー下部の軽い擦りキズなども、上から見たときにほとんど見えない程度なら許容することがあります。
一方、ボディのコーナー部分にあるキズなどは慎重に見ます。
ボンネットにペン先程度の飛び石による塗装欠けがある場合は、タッチペンで補修することもあります。
ただし、飛び石が5か所以上あるような場合には、フロントガラスにも飛び石がないか確認してもらいます。
同じAでも、場所や程度によって判断は変わります。
④ 「U=ヘコミ」も、大きさだけでは判断しません
Uはヘコミを表します。
例えばU2でも、実際に確認するとドアパンチによる薄いヘコミということがあります。
塗装に欠けがなく、目立ちにくい薄いヘコミであれば、そのままでも問題ないと判断する場合があります。
一方、U3になると、より慎重に考えます。
同じ大きさでも、丸く深くへこんでいるのか、横に長く薄くへこんでいるのかによって状態は違います。
そのため、
どこにあるのか。
どのような形なのか。
どのくらい目立つのか。
塗装に傷みがないか。
を現地下見で確認して判断します。
⑤ 「W=板金塗装歴」があっても、それだけでは避けません
Wについては、一般のお客様には特に誤解されやすいところだと思います。
Wは板金塗装された部分などに使われる表記ですが、Wがあるから修復歴車というわけではありません。
車を使っていれば、ぶつけたり、こすったりすることはあります。
そして、傷んだ部分を直すために板金塗装をすることもあります。
当店が確認するのは、板金塗装をしたこと自体ではなく、
色ムラがないか。
周囲の塗装と見た目や仕上がりに違和感がないか。
きれいに修理されているか。
というところです。
きれいに直っていると判断できれば、板金塗装歴があることだけを理由に候補から外すことはありません。
板金塗装歴まで全部避けていたら、中古車の選択肢はかなり狭くなります。
そのため当店では、こうした点についても商談時にお客様へ説明したうえで車を探しています。
⑥ フロントガラスの小さなキズも、場所を確認します
フロントガラスにも、飛び石などによる小さなキズが見つかることがあります。
ペン先程度の小さなキズで、修理の必要がないと判断できるものであれば、それだけで候補から外すことはありません。
ただし、同じ小さなキズでも場所は重要です。
特に運転席側のワイパーの拭き取り範囲、いわゆるドライバーズビューにある場合は、現地下見で確認してもらいます。
また最近は、衝突被害軽減ブレーキなどに使用するカメラがフロントガラス周辺に取り付けられている車も多くなりました。
こうした車については、ガラスの状態をより慎重に確認しています。
⑦ 4.5点だから、4点より必ず良いとは限りません
中古車オークションの評価点は、車を探すうえで大切な情報です。
ただ、長くオークションを利用していると、出品会場によって評価の付け方に多少のばらつきを感じることがあります。
ここは経験も必要なところです。
例えば、
A:評価点4.5点で、展開図の記号が少ない車
B:評価点4点で、AやUなどがいくつか記載されている車
があったとします。
当店では「4.5点だからA」とは決めません。
AもBも現地下見をして判断します。
Bを実際に確認してもらうと、
「この会場はかなり細かくキズやヘコミを拾っているんだな」
と感じることがあります。
こうした状態の良い4点車は、実際のオークションでも4.5点に近い相場まで上がる傾向を感じます。
そして実際に落札して当店へ届いたあと、評価表に記載されていたAやUを探しても、
「どこのキズだろう?」
と分からないほど目立たないこともあります。
これは実際にあります。
評価点は大切ですが、数字だけで車の状態を決めつけない理由の一つです。
また、同じような状態の車であれば、出品会場の所在地も確認します。
佐渡まで運ぶ陸送費用が変わるため、車両状態だけではなく、お客様の総予算まで含めて候補を比較します。
⑧ 内装評価だけでは分からないこともあります
外装と同じように、内装にも評価があります。
ただし、内装評価が一段階低いから、必ず内装が汚れているとは限りません。
分かりやすい例が、フルシートカバーを装着したままオークションに出品されている車です。
見えている部分がとてもきれいでも、シートカバーが付いた状態では、その下にあるシートの状態まで確認できません。
オークション会場では、一台一台フルシートカバーをすべて外して検査することはできないため、カバーの下にシミや汚れがあった場合も考えて、内装評価が一段階下がることがあります。
つまり、
「内装評価が低い=実際に内装が汚い」
とは限りません。
反対に、評価表や写真だけでは分かりにくい劣化もあります。
例えば、上位グレードに採用されている革巻きハンドルです。
現地下見をすると、革の表面が剥がれていたり、薄皮のようにめくれていたりすることがあります。
シートやハンドルのスレは検査員記入欄に記載されることがありますが、天井や荷室などは現地下見をしないと十分に分からないこともあります。
タバコやペットなどの臭いについても、かなり強くなければ検査員記入欄に記載されない場合があります。
だからこそ、内装も評価だけではなく、実際の状態を確認することが大切です。
⑨ 評価点5点でも、慎重に確認します
「それなら評価点5点なら、下見をしなくても大丈夫なのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
当店では、そうは考えていません。
5点が付くような車は、高年式で車両価格も高い場合が多くなります。
高額な車だからこそ、逆に慎重に進めます。
評価点が高いことは大切な情報ですが、それだけを見て応札するのではなく、現地下見で実際の状態を確認してから判断します。
中古車オークションは、出品票の情報を確認し、実際の車両状態を下見したうえで応札することが基本です。
⑩ 評価表は「答え」ではなく、車を判断するための大切な情報です
ここまでA・U・W、評価点、内装評価などについてご紹介してきました。
こうした評価表の情報は、中古車を探すうえでとても重要です。
ただ、当店では評価表だけを見て車の良し悪しを決めることはありません。
評価点を見る。
内装評価を見る。
展開図を見る。
下回りを見る。
画像を見る。
そして、現地下見で確認する。
それらを合わせて、
「この車ならお客様のお探し条件に合っている」
と判断できる車に応札します。
評価表にAやUがいくつか書いてあっても、実際にはほとんど気にならない車もあります。
反対に、評価点が高くても確認しておきたいところが見つかる場合もあります。
評価点や記号だけで中古車を選ばない。
これは、当店が全国の中古車オークションから車を探すうえで大切にしていることの一つです。
まとめ|評価表を見て、実際の車両状態を確認します
中古車オークションの評価表には、車の状態を判断するための多くの情報が記載されています。
AやUが書いてあるから悪い車。
Wがあるから事故車。
4.5点だから4点より必ず良い車。
内装評価が低いから汚い車。
実際の中古車選びは、そこまで単純ではありません。
大切なのは、評価表に書かれている情報を読みながら、実際の状態を確認することです。
当店では、評価点や記号だけで判断せず、画像や下回り、内装の状態を確認し、現地下見を行ったうえで判断しています。
そのうえで、年式、走行距離、価格などのお客様のお探し条件と合わせて、一台一台を判断します。
評価表は中古車を選ぶための大切な情報。
でも、評価表だけで中古車を選ばない。
これが、当店の中古車オークションでの車選びです。

