真野自動車整備の中古車選び
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なぜ当店では総額80万円以下の中古車探しをお受けしていないのか
「予算を抑えて、できるだけ安い中古車を探してほしい」
中古車を探すとき、そう考えるのは自然なことだと思います。
ただ、真野自動車整備では現在、通常のお探し依頼について、総額80万円以下の中古車探しはお受けしていません。
これは、80万円以下の中古車が悪いからでも、ご予算の少ない方を否定しているからでもありません。
総額を抑えていけば、同じ希望条件の中では、年式や走行距離などの条件を広げて探す必要が出てきます。
一方で当店では、価格を合わせるために、必要だと判断した納車整備を減らす方法はとっていません。
さらに、年数を重ねた中古車では、納車前に状態を確認して必要な整備を行っても、その後に発生するすべての故障を予測できるわけではありません。
中古車市場の相場、納車前に行う整備、そして購入後までその車を整備する立場。
これらを考えた結果として、現在の「総額80万円」という基準を設けています。
① 総額80万円すべてを、車両の仕入れに使えるわけではありません
当店では、お客様からご希望をお聞きして、全国のオークション会場から条件に合う中古車を探しています。
その際、車両価格だけでご予算を考えているわけではありません。
オークションで車を仕入れ、佐渡まで運び、登録などの手続きを行い、車の状態を確認して必要な納車整備を行う。
こうした納車までに必要となる費用を含めた総額から逆算して、車両の仕入れ予算を決めています。
そのため、総額80万円だからといって、80万円の車を仕入れられるわけではありません。
総額を抑えるほど、車両そのものに使える予算も限られてきます。
② 予算を抑えると、年式や走行距離などの条件も変わってきます
例えば、当店でご依頼の多い軽自動車・4WDを総額80万円以下で探した場合、これまで実際に相場を確認してきた中では、経過年数12年前後、走行距離8〜10万km前後の車が候補になってくることがあります。
もちろん、
「10万km走っているから悪い車」
「年式が古いから故障する車」
という意味ではありません。
10万kmを超えて問題なく使われている車もありますし、総額80万円以下でも状態の良い中古車が見つかることはあります。
中古車は一台ごとに状態が違うため、年式や走行距離だけで良し悪しを判断することはできません。
ただ、年数や走行距離が進んだ車ほど、これまでどのような整備を受けてきたのか、どの部品が交換されているのか、現在どのような状態なのかなど、確認したいことも増えてきます。
そして車の状態によっては、納車前に必要となる整備費用も増えてきます。
年式と走行距離をどのように見ているのかは、**「中古車の走行距離は何万kmまで?年式と一緒に考えてみましょう」**で詳しくご紹介しています。
また、ご予算の中で希望条件をどのように整理するかについては、**「予算内で希望条件をどう整理する?中古車探しの優先順位」**でご説明しています。
③ 価格を合わせるために、必要な納車整備は減らしません
ここが、当店が総額80万円という基準を設けている大きな理由です。
仕入れた中古車が佐渡へ到着したら、当店で改めて車の状態を確認します。
そこで交換や整備が必要だと判断したものがあれば、
「総額80万円に収めるために、この整備はやめておこう」
という方法はとっていません。
もちろん、低価格の中古車だから必ず多くの整備が必要になるわけではありません。
しかし、年式や走行距離、これまでの使われ方などによっては、納車前に整備しておきたい箇所が増えることがあります。
総額が決まっている中で納車整備の予算を確保すれば、その分、車両の仕入れに使える予算は少なくなります。
さらに安い車を探せば、年式や走行距離などの条件をもう一段広げる必要が出てくる。
この繰り返しになってしまうため、当店では現在、通常のお探し依頼について総額80万円という基準を設けています。
80万円を境に、中古車の品質が突然変わるという意味ではありません。
現在の中古車相場と、当店が納車までに行っていることを考えたうえで設けている受付基準です。
当店がなぜ納車前の整備を大切にしているのかは、**「中古車だからこそ、最初の納車整備を大切にしています」**でご説明しています。
具体的にどのような部分を確認し、何を基準に交換するのかは、**「中古車の納車前整備|何を交換する?真野自動車整備の交換基準」**で詳しくご紹介しています。
④ 納車前に整備しても、将来の故障をすべて予測できるわけではありません
中古車を販売するとき、もう一つ考えているのが購入後の故障リスクです。
納車前に現在の状態を確認し、必要だと判断した整備を行うことはできます。
しかし、その時点で正常に作動しているすべての部品について、
「あと何年使えるのか」
「あと何km走ったら故障するのか」
まで予測することはできません。
これは、80万円以下だから故障しやすいという意味ではありません。
また、価格の高い中古車なら故障しないという意味でもありません。
年数を重ねた車では、納車時には正常だった部品が、その後に故障することがあります。
実際に当店で整備した平成25年式のワゴンRでも、走行中に突然エンストし、その後は再始動できず、プッシュスタートボタンを押しても車両が応答しない状態になった事例がありました。
診断した結果、エンジンコンピューターのCAN通信異常とジャンクションブロックの通電不良を確認し、修理見積は約26万円となりました。
これは一つの実例であり、年式の古い車が必ずこのような故障をするという意味ではありません。
ただ、タイヤやブレーキなどのように現在の摩耗状態を確認できるものと、現在正常に作動している電装部品などが将来いつ故障するかを予測することは、同じではありません。
納車前に必要な点検・整備を行うことと、その後に起こるすべての故障を防ぐことは別の問題です。
※この部分は、今後公開予定の「低価格中古車に対する期待値のズレ」で、実際の整備経験も交えながら詳しくご説明する予定です。
⑤ 販売したあとに整備するのも、当店です
真野自動車整備では、中古車を販売して終わりとは考えていません。
お客様の希望を聞いて中古車を探す。
車両状態を確認する。
販売する。
納車前の整備をする。
そして納車した後も、車検や点検、故障したときの修理を担当します。
中古車を販売する立場と、その後に故障した車を修理する立場。その両方を経験しているからこそ、購入するときの価格だけで中古車をおすすめすることはしていません。
「今、この価格で販売できるか」だけではなく、
「この先、この車を整備しながら乗っていただくことまで考えて、ご提案できる車か」
というところまで考えて車を選んでいます。
販売後の整備を担当しているからこそ、年式を重ねた車ではどのような修理が起こり得るのかも、日々の整備を通じて見ています。
その経験も、当店の中古車選びの基準につながっています。
当店が中古車を探すときに大切にしている全体の考え方は、**「真野自動車整備の『お探し品質基準』」**でご紹介しています。
⑥ 80万円以下の中古車を、まったく販売しないわけではありません
ここまで読むと、
「真野自動車整備では、80万円以下の中古車は一切販売しないの?」
と思われるかもしれません。
そうではありません。
当店でも、低価格帯の中古車を販売する場合があります。
ただし、通常のお探し依頼とは、車の選び方や販売の考え方が異なります。
例えば、当店で使用してきた代車や、長く当店で整備してきたお客様からの下取車などです。
こうした車であれば、
「これまでどのような整備をしてきたのか」
「どのような故障があったのか」
「どの部品を交換してきたのか」
といった履歴を把握している場合があります。
これは「既存のお客様だから特別価格で販売する」という意味ではありません。
初めてオークションで確認する車と、長年整備を担当してきた車とでは、当店が持っている判断材料そのものが違います。
そのうえで状態を確認し、当店がおすすめできると判断した車については、低価格帯でも販売する場合があります。
※「80万円以下は受けていないのに、買った人がいるのはなぜ?」という疑問については、今後別の記事で詳しくご説明します。
⑦ 購入価格だけでなく、その後まで考えて判断しています
中古車の買い方は一つではありません。
購入するときの費用を抑えて、必要になったときに整備しながら乗るという考え方もあります。
一方で当店の通常のお探し依頼では、総額の中に必要な納車整備の予算も確保したうえで車を探しています。
どちらか一方だけが正しいということではありません。
ただ、真野自動車整備では、
価格を合わせるために必要だと判断した納車整備を減らさない。
年式や走行距離だけで中古車の良し悪しを決めない。
納車前に整備しても、将来の故障まですべて予測できるわけではないことを前提に考える。
そして、販売した後の車検・点検・修理まで考えて車を選ぶ。
この販売方法を続けるため、現在、通常のお探し依頼については総額80万円以下の中古車探しをお受けしていません。
80万円という数字を境に、良い車と悪い車が分かれるわけではありません。
「いくらで買えるか」だけではなく、「買ったあと、その車とどう付き合っていくか」まで考えて販売する。
これが、当店が中古車を販売するときに大切にしている考え方です。

